株式会社伍魚福 代表取締役社長

地域・社会とのかかわりについて経営について2023.08.25(Fri)ベトナムからの研修受け入れ2023(JICA研修)

本日は、ベトナムからのお客さま(研修生)25名、通訳・事務局5名、合計30名が来社されました。
独立行政法人国際協力機構(JICA)の主催する「ベトナム日本人材開発インスティテュート(VJCC)経営塾(ホーチミン第17期)2023年度本邦研修」のプログラムのひとつとして伍魚福が選ばれ、伍魚福の経営理念やビジネスモデル、マーケティングについてお話をさせていただきました。
これは、株式会社リロエクセルが受託されたJICAの研修を、公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)が運営されることによるものです。
過去のブログを検索すると、2008年にもベトナムの研修生をお迎えしたことがあり、15年ぶりの受け入れとなります。

いただいた資料によると、今回の研修の背景および主旨は次のとおりです。

【背景および主旨】
ベトナム政府は、計画投資省企業開発庁や商工省を中心に中小企業・裾野産業開発政策の強化を進めており、安価な労働力を拠り所とする組立産業から、より高度で付加価値の高い作業構造への転換を図っている。しかし特に中小企業においては裾野産業を牽引する知識や経営管理技術のノウハウを有する人材の不足が大きな課題となっている。
ベトナムの市場経済化への円滑な移行を支える民間セクターの人材育成や企業の競争力強化にかかる協力として、日本は2000年からベトナム日本人材協力センタープロジェクトを実施してきた。
現ベトナム日本人材開発インスティテュート(VJCC)のビジネスコースプログラムの一つに、将来のベトナム産業界を牽引する、優れた経営感覚を持った企業経営者を育成する「経営塾」プログラムがある。「経営塾」は、ハノイ・ホーチミン・ハイフォンの経営者及び幹部、外国貿易大学(FTU)教員、政府関係機関職員を対象に、日本的経営管理手法をベースとした10科目からプログラムが構成されている。
今回の日本での研修は、「経営塾」プログラム中第9科目に相当し、前の8科目を通じて学んだ事柄を、 日本の現場で検証することを目的とし実施される。
日本滞在中に企業視察や経営者との懇談などを通じ日本的経営について理解を深め、自社の直面する経営課題への具体的な改善や対応方法を考察することで、最終日には自社の経営改善についての行動計画策定に繋げることを目指している。併せて、来日の機会をとらえベトナムの経営者と日本企業とのビジネスネットワークの構築も目指すものとする。

「ベトナム日本人材開発インスティテュート」はJICAが設置している通称「日本センター」のひとつです。
伍魚福はこれまでベトナムの他、ウズベキスタン・キルギス・モンゴルの各日本センターの研修を受け入れています。

日本・ベトナムの友好関係の進展や、ベトナムの産業の発展のためにとても責任の大きな任務です。
「伍魚福ビッグバン」の実現、世界平和への貢献にもほんの少しですがお役に立てるのではないかと考えています。

事前にベトナム語に翻訳いただいたスライドを映しながら、9時から11時15分まで4階会議室でお話をさせていただきました。
タイトルは「神戸で一番おもしろい会社を目指して〜マーケティング戦略を中心に〜」。

ベトナム語に逐次通訳していただきますので、お話しする時間は実質65分程度。

説明の途中にも活発にご質問をいただきました。
「どんなシステムで業務処理をしているのか」
「品質管理の体制はどうなっているのか」
「各部署何名くらいで構成されているのか」
「廃棄ロスの計上の基準は何か」
あっという間に時間になってしまいました。

研究所で陳列をご覧いただき、少しご説明。
その後、三宮に向かうバスの中でも質疑応答。

昨日から福島原発の処理水を薄めての海への放出が始まったタイミングなのでタイムリーな質問も。
「福島の原子力発電所からの処理水の海への放出の影響は」
科学的には、第三者機関(IAEA)の検証を受けているとおり、通常の原子力発電所からの排水や、飲用水の基準よりも下回った処理水であり、全く問題がないと考えていることを説明させていただきました。
ベトナムでの風評被害を少しでも防ぐことにつながるといいのですが。

「チームワークをどう高めていくか」
「商品の品質を保つための検査はどのようにしているのか」
研修生の熱心さには頭が下がります。

講義の最後には、研修生の皆さんを中心とした良いスパイラルを回していただきたい、というお話をさせていただきました。

三宮に到着、「伍魚福オツマミドコロ神戸三宮」へご案内しました。
今回の講義では、顧客価値の考え方の事例として「備長炭カシューナッツ」を取り上げ、試食もしていただきましたので、たくさんご利用いただきました。
時間の都合で半分くらいの方しか購入いただけませんでしたが、午後のプログラム終了後、再度お立ち寄りいただくとのことでした。

研修期間は、2023年8月22日(火)(来日)〜8月31日(木)(離日)です。
本研修が有意義なものとなることを祈念します。
設営・準備・運営いただいている事務局・通訳の皆さん、はるばるベトナムから来訪いただいた研修生の皆さん、ありがとうございました!
会議室のレイアウト変更、研究所の商品陳列・撤去、オツマミドコロで対応してくれた伍魚福メンバーにも感謝です。