株式会社伍魚福 代表取締役社長

出張先より勉強メモ商品について経営について2011.07.26(Tue)「はとバス」に乗りました

20110726hatobus02.JPGはとバスに乗ったのは約30年ぶりです。
今日は、タナベ経営の勉強会で東京です。
まずは勉強会で株式会社はとバスの松尾均社長の講演を聞きました。
パンフレットを通じた消費者の方とのコミュニケーションに注力をされているそうです。
売上の約1%の費用をかけてパンフレットを作成しておられます。
私も初めてパンフレットを見せていただきましたが、おもしろい!
行ってみたいバスツアーがたくさん。
「江戸味覚食い倒れツアー」
→朝は築地ですし、昼は浅草で江戸前天ぷら、夕食は柴又でうな重、おやつ3つ付きで9,980円。
「話題の川崎工場夜景スポット」
→川崎のコリアタウンで焼肉、一般には入れない川崎の倉庫からの夜景など、5,980円。
他にも巨人戦の観戦がついているツアー、銀座のナイトクラブや、向島の料亭へ連れて行ってくれるツアー、女性限定・ホストクラブへ連れて行ってくれるツアーまで、すごい品揃えです。
20110726hatobus01.JPGはとバスといえば、地方から観光にこられた方が申し込んで・・・というイメージだったのですが、お聞きすると、関東圏の方が53%。半分以上が地元の方のご利用だそうです。リピーターの方も多いそうです。
松尾社長は、もともと東京都の職員、交通局の局長などを経て6年前に社長に就任されました。就任当時は、前々任の宮端社長による大胆な賃金カットやリストラ策で再生の軌道に乗ってきたところだったそうです。
松尾社長が就任後、営業重視の姿勢を確立、「製販一致」を掛け声に自分達で作って自分達で売るということを進めておられます。
旅行業には「特許」がないので、ヒット商品を作ってもすぐに真似をされるそうです。大体半年程度で追随商品が登場します。
そんな中、いかにはとバスとしての独自性を訴え続けるか。お客様におもしろいと思ってリピーターになっていただけるか。
役員も社員もそれぞれが企画課にいろんなツアーのアイデアを出してもらい、とにかくやってみる。
その繰り返しで現在の品揃えになっています。
また、バスの車体の特徴を出したり(天井が開いている車や座席が高い位置にある車など)、バスガイドのOGが案内するはとバスしかいない人財活用をしたりという工夫も。
伍魚福でも単品の商品を「ハード商品」として位置づけて、商品開発のアイデアをTEAMメンバーから出してもらう取組みをしていますが、売り方の部分(「ソフト商品」)についての開発体制はまだ充分とはいえません。
コトPOPの取組みなどを進めてきましたが、企画の中身がお客様に支持いただけているか?その辺はまだまだです。
はとバスさんのパンフレットは本当におもしろいです。
その上、同じコースを自分で行くよりも安くつく。それも解説付きで。
リピーターになる方が多いのも頷けますね。
講演を聴いた後、特別企画の川崎の工場夜景を見るミニツアーへ連れて行っていただきました。
定期観光部の江沢企画課長の案内による、商品開発裏話を聞きながらのツアー。大変勉強になりました。
川崎市等の協力を得て、普段は立入禁止の場所をはとバス限定で許可を取る等、ご苦労の甲斐もあり大ヒット企画になっているそうです。
「企画課長が説明する、はとバス商品開発裏話を聞くツアー」というものを発売されると企業の企画担当者向けにヒットするのではないかと思います。
#実際にやってくださいとお願いしてみました(笑)。
我々もはとバスさんの企画力を見習い、お客様から「伍魚福の企画はおもしろいね」といっていただけるようにしたい。
社内の仕組みも考えて実行していきたいと思います。
ブログ掲載について快諾いただきました松尾社長始め、はとバスの皆さんに感謝。
ありがとうございました。