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2026.06.19「第15回 いかなごのくぎ煮文学賞」入賞作品を決定しました

いかなごのくぎ煮振興協会(事務局・株式会社伍魚福)は「第15回 いかなごのくぎ煮文学賞」の入賞作品を決定しました。くぎ煮への〝熱い思い〟を込めた俳句、短歌、川柳、詩、エッセイなど3,406点の応募があり、特別審査委員長の作家・俳人、三田完氏の選考により、グランプリなど各賞を決定しました。
入賞作品はいかなごのくぎ煮振興協会ホームページ「くぎ煮.jp」に、三田氏の講評とともに掲載します。

 

「第15回 いかなごのくぎ煮文学賞」入賞作品

【グランプリ】
エッセイ:将棋盤とくぎ煮            二宗洋輔 様(愛媛県・男性・25歳)
三田完特別審査委員長講評:とある海辺の町で、将棋盤をはさんで向かい合う祖父と孫。祖父のかたわらには晩酌のアテとしてくぎ煮が。齢の離れた二人を包んで、静かに時が流れていきます。当時は将棋も、くぎ煮も、そして祖父のこともあまり理解していなかった。しかし歳月を経た今、あらためて気づくかけがえのない時間。抑制の効いた文章から、祖父の風貌が伝わってくるようです。達意の一文と、感銘を受けました。

【準グランプリ】
詩:よかったな                館野史隆 様(埼玉県・男性・54歳)

【郵便局賞】
エッセイ:くぎ煮が落とした取調べ    うっかり八兵衛 様(大阪府・男性・63歳)

【ジュニア部門・グランプリ】
短歌:はんぶんこ あなたとわたし いかなごの くぎ煮食べたら ふえる思い出
さ 様(広島県・女性・高2)

※「郵便局賞」は封書、ハガキによる応募、「ジュニア部門」は高校生以下の作品が対象です。

 

【各部門特選】
俳句:いかなごを煮てゐる母の遠さかな      箭田儀一 様(広島県・男性・20歳)
短歌:生きるのが不得意だとか言う君は何の苦もなく玉筋魚を炊く  ルーキー 様(山梨県・男性・45歳)
川柳:娘から若葉マークのあるくぎ煮       あらやん 様(静岡県・男性・79歳)
詩:いかなごくぎ煮への恋            佐久間信 様(東京都・男性・72歳)
エッセイ:漫画おにぎり            kawase akira 様(石川県・男性・58歳)

 

【いかなごのくぎ煮振興協会賞】
俳句:いかなごのくぎ煮に合わすラフロイグ    龍史 様(京都府・男性・48歳)
俳句:年賀状 欠けど欠かさぬ くぎ煮便     カジ 様(東京都・男性・78歳)
川柳:春が来たくぎ煮の文化ミャクミャクと   カワサン 様(大阪府・男性・75歳)
川柳:値上げでも 好きすぎて滅 くぎ煮推し ヒロリン 様(大阪府・女性・65歳)
川柳:タッパーの 蓋が浮くほど 愛つめて  ざっこくまいまい 様(青森県・女性・高2)
詩:「の」がほぐす              渡津かずお 様(島根県・男性・69歳)
エッセイ:新幹線で運ぶ、私だけの春         櫻井光 様(東京都・男性・39歳)
エッセイ:石碑と鳴くカラス          ふじかわ陽子 様(大阪府・女性・48歳)
エッセイ:母の味は、春の匂いがした        岡菜都子 様(三重県・女性・中1)
エッセイ:あの日の香りは             ぐっち 様(兵庫県・男性・38歳)
エッセイ:春を贈る                  若山 様(山口県・男性・35歳)

 

【ジュニア部門・準グランプリ】
エッセイ:パックの裏                  あけみ 様(兵庫県・女性・中3)

【ジュニア部門・特選】
俳句:いかなごのくぎ煮と祖母の鼻歌と      国領柩 様(大阪府・男性・高3)
川柳:白米も くぎ煮も全部 兵庫産       藤井梓 様(兵庫県・女性・高1)
短歌:箸入れぬ 掟(おきて)抱きて 四十分 銀の命が 釘に成るまで  髙岡奈央 様(東京都・女性・高2)
短歌:春潮にほどける銀のいかなごを釘煮に煮れば町の香ぞ立つ   青木廉太郎 様(栃木県・女性・高2)
詩:春のじゅもん                   若狹早 様(愛媛県・男性・小2)
エッセイ:くぎ煮です!           出島せいな 様(大阪府・女性・中3)

 

〈三田完特別審査委員長総評〉
今回の応募数は3406篇と昨年を上回るものでした。また、ジュニア部門は389篇といままでで最多の応募数でした。寄せられた作品には「春の海がひそかに書いた恋文」とか「日本の小さな宝石」といった独自の表現が散らばっていて、応募した皆さんの視点が多様になっていることが感じられます。
いかなごの不漁がつづく昨今ですが、くぎ煮文学にいそしむ人たちの心の中では、無数のいかなごがピチピチと元気に跳ねています。美味しいだけでなく、家族の顔や思いがけぬ記憶が浮かびあがるくぎ煮──ただものじゃねえ。まさに豊かな文化であることが、応募作から伝わってきます。

三田完(みた・かん)氏略歴
作家、俳人。1956年埼玉県出身。慶應義塾大卒。2000年『櫻川イワンの恋』で第80回オール讀物新人賞受賞。2007年『俳風三麗花』(文春文庫)で第137回直木賞候補。近著に『不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む』(文藝春秋)、『鵺』(KADOKAWA)など。いかなごのくぎ煮との出会いは、2000年ごろ、作詞家の故阿久悠氏からプレゼントされたこと。

 

「第15回 いかなごのくぎ煮文学賞」
主  催:いかなごのくぎ煮振興協会
後  援:神戸市、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会
協  力:株式会社伍魚福、長田区内郵便局
募集期間:2026年3月1日~4月15日

 

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社伍魚福 広報担当 佐久間史信
〒653-0051 神戸市長田区野田町8-5-14
TEL : 078-731-5735
FAX : 078-734-0772
E-mail : mk@gogyofuku.co.jp