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2023.05.17「第12回 いかなごのくぎ煮文学賞」入賞作品を決定しました

いかなごのくぎ煮振興協会(事務局・株式会社伍魚福)は「第12回 いかなごのくぎ煮文学賞」の入賞作品を決定しました。くぎ煮への〝熱い思い〟を込めた俳句、短歌、川柳、詩、エッセイなど2926点の応募があり、特別審査委員長の作家・俳人、三田完氏の選考により、グランプリなど各賞を決定しました。

ジュニア部門は高校生以下の作品、郵便局賞は封書、ハガキによる応募作品が対象です。

入賞作品はいかなごのくぎ煮振興協会ホームページ「くぎ煮.jp」に、三田氏の講評とともに掲載します。

 

「第12回 いかなごのくぎ煮文学賞」入賞作品

【グランプリ】
川柳:くぎ煮送れ かけ子うけ子の 子供たち
中村登志子 様(大阪府・女性・74歳)
三田完特別審査委員長講評:この春も母の味を待ちわびる子供たちを特殊詐欺の犯人になぞらえた、川柳ならではの毒のある作品です。「クぎにおくれカケコうケコのコどもたち」と、カ行の音を重ねたことで、作者のセンスが光りました。早口言葉のような面白い韻律によって、人間たちの欲望に囲まれて右往左往するイカナゴ君のイメージがユーモラスに喚起されました。

【準グランプリ】
エッセイ:一匹の味              平正夫 様(千葉県・男性・87歳)

【郵便局賞】
エッセイ:くぎ煮弁当           中澤仁捷 様(神奈川県・男性・89歳)

【ジュニア部門・グランプリ】
詩:こっちを見てる                    まーしー 様(大阪府・女性・小1)

【各部門特選】 
俳句:いかなごの釘煮の匂ふ巫女溜              木村隆夫 様(埼玉県・男性・72歳)
短歌:五色塚の主いかなご待ちいわび古墳揺すりて海峡波打ち
三田広大 様(兵庫県・男性・62歳)
川柳:姑が作ったくぎ煮に監視され               平穏 様(岡山県・女性・39歳)
詩:早春                           三郎 様(千葉県・男性・73歳)
エッセイ:私たちのゴール                ゆんころ 様(埼玉県・女性・38歳)

【いかなごのくぎ煮振興協会賞】
川柳:青春も くぎ煮もすごく 密なので  ほり・たく 様(千葉県・男性・50歳)
川柳:どうするは 家康よりも くぎ煮代    K・U 様(福島県・男性・64歳)
川柳:美しい 海が不漁に なる皮肉       ぷーちゃん 様(大阪府・女性・52歳)
川柳:くぎ煮食べ 「ヤバい」「エモい」の 褒め言葉
SKかぴさん 様(神奈川県・男性・43歳)
俳句:鮊子を茹で居る小屋の古ラジオ       カンちゃん 様(愛媛県・男性・72歳)
俳句:くぎ煮盛る九谷の小皿春深し      伴あずさ 様(山梨県・女性・47歳)
短歌:くぎ煮炊く 母も我が家も 今は無く ただ季節だけ また巡り来る
中野弘樹 様(埼玉県・男性・77歳)
短歌:いかなごのくぎ煮見つめた亡き母の目尻の皺は永遠(とわ)のふるさと
井上靖 様(神奈川県・男性・65歳)
短歌:いかなごの旨いかビールの旨いかは 分からないけど幸せそうだ
ハリお 様(茨城県・男性・30歳)
詩:明日のおにぎり               屋敷旺甫 様(京都府・男性・51歳)
エッセイ:朝のいかなごくぎ煮                山田和彦 様(愛知県・男性・76歳)
エッセイ:春が来た                   後藤順 様(岐阜県・男性・69歳)
エッセイ:帰っておいで                                     花びら一つ 様(兵庫県・女性・30歳)

【ジュニア部門・準グランプリ】
川柳:米を炊く くぎ煮を食べる そのために
Pinata 様(大阪府・女性・高1)

【ジュニア部門・特選】
短歌:芳しく 輝く琥珀 花見月 箸は止まらず いかなごと知る
白川愛姫 様(東京都・女性・高2)
川柳:ばあちゃんの くぎ煮欲しさに 筆握る   ゴー 様(東京都・男性・中2)
詩:いかなごのくぎに            北島彩羽 様(広島県・女性・小1)
エッセイ:上品な話           枝松航太朗 様(神奈川県・男性・高1)

 

三田完特別審査委員長総評
春となれば「いかなごのくぎ煮」。町にただようくぎ煮の香りとともに、過ぎ去った一年の出来事に思いを馳せる人も多いことでしょう。「多様性」「ブラボー」「異次元」「物価高」「ペッパーミル」…といったこの一年のキーワードとともに、たくさんの方たちが「くぎ煮文芸」に今年も挑戦してくださいました。「くぎ煮」で過去の思い出を語ることも、近況を語ることもできる。それだけ日々の暮しに深く馴染んだ食べ物なのだと、応募作を読みながらあらためて感じ入りました。

 

【三田完(みた・かん)氏略歴】
作家、俳人。1956年埼玉県出身。慶應義塾大卒。2000年『櫻川イワンの恋』で第80回オール讀物新人賞受賞。2007年『俳風三麗花』(文春文庫)で第137回直木賞候補。近著に『不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む』(文藝春秋)、『鵺』(KADOKAWA)など。いかなごのくぎ煮との出会いは、2000年ごろ、作詞家の故阿久悠氏からプレゼントされたこと。

 

「第12回 いかなごのくぎ煮文学賞」――――――――――――――――――――――――――――
主  催:いかなごのくぎ煮振興協会
後  援:神戸市、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会
協  力:株式会社伍魚福、長田区内郵便局
募集期間:2023年3月1日~3月31日

 

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社伍魚福 広報担当 佐久間史信
〒653-0051 神戸市長田区野田町8-5-14
TEL : 078-731-5735
FAX : 078-734-0772
E-mail : mk@gogyofuku.co.jp