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2017.04.20「第6回 いかなごのくぎ煮文学賞」の入賞作品を決定しました

いかなごのくぎ煮振興協会(事務局・株式会社伍魚福)は、第6回「いかなごのくぎ煮文学賞」の受賞作品を決定しました。今回は全国46都道府県から、俳句、短歌、川柳、詩、エッセイなど、合計2155作品と過去最多の応募がありました。

今年のいかなご漁は過去に例のない不漁に見舞われ、いつもとは違う悲喜こもごもの「くぎ煮」が目を引くなか、特別審査委員長である作家の三田完氏の選考により、グランプリなど各賞の受賞作品を決定しました。

受賞作品はいかなごのくぎ煮振興協会ホームページ「くぎ煮 .jp」に、三田氏の講評とともに掲載します。

 

第6回「いかなごのくぎ煮文学賞」受賞作品

 

【グランプリ

(川柳)くぎ煮以外 曲がったことは 嫌いです           りのんぱ 様(東京都・男性・37歳)

三田完特別審査委員長講評:大谷翔平の内角ストレートという感じの一句。信条をそのまま吐露しつつ、ほん

わかと可笑しいですね。筋の通らぬ浮世で、姿は曲がっていても味がまっすぐなくぎ煮への力強い声援です。

 

【準グランプリ】

(短歌)あいうえお 習い始めた 一年生 くぎ煮並べて つ・く・しと書いた                西田由里子 様(大阪府・女性・35歳)

 

【郵便局賞

(エッセイ)「福島のコウナゴ(イカナゴ)」     佐藤茂男 様(福島県・男性)

 

【各部門特選】 

俳句特選:採れたての いかなごまさに 光の巣     らさき色布 様(神奈川県・女性・29歳)

川柳特選:いかなごも キロの値段で 鯛に勝ち       板垣光行 様(新潟県・男性・58歳)

短歌特選:ひとりでも 大丈夫だと 言う母に くぎ煮持たされ また見送られ   橘孔雀 様(福井県・男性・52歳)

エッセイ特選:「春告魚」                 義田知子 様(ニュージーランド・女性)

詩特選:「いかなごのうた」               ふじたごうらこ 様(岡山県・女性)

 

ジュニア部門

グランプリ:(エッセイ)「無題」            (無記名)

詩特選:「優しさに包まれて」               黒沢侑夕 様(兵庫県・女性・高2)

俳句特選:亡き祖母の 影を追いかけ 炊くくぎ煮    浅井菜々子 様(兵庫県・女性・高3)

川柳特選:くぎ煮食べ くぎがはずれて 笑顔の子     横溝惺哉 様(宮城県・男性・小5)

短歌特選:いかなごが みんなおじぎを しているよ 「いただきます」と ぼくもおじぎする   横道玄 様(山口県・男性・6歳)

 

いかなごのくぎ煮振興協会賞

短歌:アルミ箔の 落し蓋より 開いた穴の 数のみ湯気の 吹くくぎ煮鍋   瀬戸内光 様(山口県)

短歌:冷蔵庫 ラップの上から 「りょうすけの」 母の書いた字 持って帰る用   船引亮佑 様(東京都・男性・27歳)

短歌:孫知らぬ 戦下のあの日も 我が母も ご馳走といい 食べたくぎ煮も   成澤紀子 様(宮城県・女性・76歳)

川柳:俺くぎ煮 錆びたナイフは 裕次郎         ペー助 様(山口県・男性・71歳)

川柳:このくぎ煮 忖度せずとも うまいなぁ   だいちゃんZ! 様(大阪府・男性・41歳)

短歌連作(21首):「くぎ煮への思い入れ ~妻奮闘の記録~」   大濱義弘 様(兵庫県・73歳・男性)

エッセイ:「日本人になりました」              小林あみ 様(神奈川県・女性)

エッセイ:「いかなご先輩」                 中能茜 様(大阪府)