株式会社伍魚福 代表取締役社長

出張先より商品について地域・社会とのかかわりについて経営について2015.07.16(Thu)ダイオウイカ乾燥標本(スルメ)製造第1日目その1(解凍・解体)

20150716daiouika01.JPG本日は朝の飛行機で函館の工場に伺いました。
伍魚福が「一夜干焼いか」を作っていただいている工場の青山社長とダイオウイカです。
私の訪問に合わせ、昨日から解凍作業に入っています。
伍魚福到着時に結構きついアンモニア臭があったので心配されましたが、捕獲後すぐに冷凍され、鮮度が良いためか、ダイオウイカとしては比較的小さい個体で若いせいか、変なにおいはありませんでした。
20150716daiouika02.JPG<ダイオウイカについて>(須磨海浜水族園のプレスリリースより引用)
(1)学名:Architeuthis dux (ダイオウイカ科ダイオウイカ属)
(2)生態:頭の部分(外套長)だけで約2メートル、伸ばした腕の先までなら10メートル近くなる巨大なイカの仲間。世界中に分布するが、深海に棲息するため生態を知ることはおろか、姿を見ることも珍しい。稀に、日本の沿岸部で発見されることもある。
腕の吸盤ひとつずつに50個以上の三角形の歯があり、ダイオウイカをエサとするマッコウクジラの皮膚には、その吸盤の傷跡が残されていることもある。
また、西洋の水棲怪物の代表格「クラーケン」は巨大なイカやタコの姿で描かれており、ダイオウイカがその正体ではないかとも言われている。昔の船乗りたちは、見たこともないくらいに巨大なイカを見て海への畏怖を抱いたのだろう。
(以上引用)
20150716daiouika03.JPG工場の皆さんももちろんダイオウイカを見るのは初めてでとても興味を持っていただいています。
普段スルメイカの加工などをされていますので、大きさは違えどイカの扱いには慣れておられます。
通常は、ボイルをして加工することが多く、若い方は開いてスルメに加工をした経験があまりないそうです。
そこで今回は、青山社長のお母様にお手伝いいただきました。
20150716daiouika04.JPGイカの背の部分に包丁を入れて、タテに開いていきます。
伍魚福で過去にイカをさばく研修もしましたが、同じ要領ですね(スケールは違いますが)。
胴体の肉も厚さが5cm位はありそうです。
20150716daiouika05.JPG開いていくと、ダイオウイカが丸呑みにした魚などが見えてきました。
カワハギや鯛も。
深海に食べるものが少なくなり、浅い海に上がって来て捕えられたのでしょうか。
地球温暖化のせいでしょうか。なんだかかわいそうな気がします。
20150716daiouika06.JPG内臓の器官もとても大きく、白くて太いパイプ状のものも。
解体作業は5人がかりで行いました。
巨大な「イカゴロ」。きれいな黄土色をしていました。
イカの口の部分である「トンビ」もとても大きいです。
イカ墨の入っている墨袋もありました(一番下の写真)。
20150716daiouika07.JPGその2に続きます。
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