株式会社伍魚福 代表取締役社長

地域・社会とのかかわりについて経営について2013.05.12(Sun)「”ちいさな企業”成長本部」に参加

20130412meti01.JPG経済産業省主催の「”ちいさな企業”成長本部」というタウンミーティングのようなものが全国30カ所で開催されています。
民主党政権時代に実施した「”ちいさな企業”未来会議」の提言(中小企業・小規模事業者施策の政策目標)を受けて設置されたものです。
資料によると、
「グローバル市場をも視野に、新産業の芽となるなど、我が国経済の成長を牽引する」
「地域の雇用や社会をしっかりと支え、津々浦々に活力・厚みをもたらす」
というような目標だそうです。
20130412meti02.JPG第1回は2月に東京都大田区で開催され、安倍総理も参加されました。
首相官邸のサイトにその様子が掲載されています。
中小企業のために5400億円もの補正予算を組んだそうです。
神戸商工会議所で本日開催された「”ちいさな企業”成長本部」の会合には、経済産業省の赤羽一嘉副大臣(冒頭の写真右)と中小企業庁の鈴木正徳長官、近畿経済産業局の小林利典局長らが出席。
中小企業・小規模事業者としては、私を含めて10人が参加。
支援機関として、金融機関、公認会計士、中小機構の方。
地元自治体として、兵庫県、神戸市の方。
合計で20人が参加する会議です。
20130412meti03.JPG意見交換のテーマ1は「中小企業の発展、地域貢献に向けた課題と今後の取組」。
前もって指名されていた、近畿タクシーさんと伍魚福が事例発表。
5分間という限られた時間でしたが、兵庫県の「ひょうご経営革新賞」、神戸市の「デザインルネッサンス神戸」・「神戸セレクション」、近畿経済産業局の「関西デザイン撰」・「感性サービス撰」、経済産業省の「おもてなし経営企業選」など種々の施策でお世話になりながら経営革新にチャレンジしてきた経緯と、今後の課題などを説明。
その後、テーマ2「支援機関の課題と今後の取組」とテーマ3「国の施策についての意見交換」。
ここで少し時間を頂き、日本経営品質賞と、この元となったアメリカ合衆国の「マルコム・ボルドジッジ国家品質賞」(MB賞)の説明も行いました。
アメリカのMB賞は1997年、レーガン大統領時代に法律に基づき制定されたもので、昨年度で25周年を迎えています。
スリーエム、リッツカールトンホテル、ゼロックス、モトローラ、AT&Tなどそうそうたる企業が受賞しており、40を超える州で地方賞が整備されています。
大統領から表彰されますので、日本で言えば天皇陛下から勲章をいただく位の権威のある賞だと思われます。
対象部門も、教育、医療、製造、行政、サービス、中小企業の6部門があり、日本で言えば経済産業省、厚生労働省、文部科学省、総務省の管轄の組織が全て同じ枠組みの中で表彰されます。
2013年度のMB賞からは、財団に移管され、申請費用が大幅にアップ。大企業で$80,000、中小企業で$50,000位かかるそうです。それだけの費用を負担する価値があるということでしょう。
日本の叙勲制度や各省ばらばらの表彰制度よりもかなり経済効果が高いのではないでしょうか。
20130412meti04.JPG伍魚福も「地域資源」の認定を受けて補助金の枠をいただきましたが、使わずに返上したことがあります。
無駄遣いの多いといわれる補助金を出すくらいなら、その予算で法律に基づく「国家経営品質賞」、「都道府県経営品質賞」を整備したほうがもっと大企業を含む企業経営者の励みになるのではないか、という趣旨の話をさせていただきました。
世界でも60近くの国で「国家経営品質賞」の取組を行っており、うかうかしていると日本が負ける可能性があり、是非アメリカのMB賞をベンチマークしていただきたい、と強調しておきました。
赤羽副大臣からは「我々も研究します」との言葉をいただきました。
会議終了後、周りにおられた経済産業省、中小企業庁の方ともご挨拶。
6月には「行動計画」を取りまとめるそうです。
私の発言も少しは参考にしていただけることを期待しています。
会議参加の皆さん、事務局の近畿経済産業局の皆さん、紹介いただいた神戸商工会議所の皆さん、傍聴された皆さんに感謝。
ありがとうございました。