株式会社伍魚福 代表取締役社長

地域・社会とのかかわりについて2009.01.28(Wed)長田南小学校で授業

「キャリア教育」という制度があるそうです。
文部科学省のホームページによると「子どもたちが「生きる力」を身に付け、明確な目的意識を持って日々の学業生活に取り組む姿勢、激しい社会の変化に対応し、主体的に自己の進路を選択・決定できる能力やしっかりとした勤労観、職業観を身に付け、それぞれが直面するであろう様々な課題に柔軟にかつたくましく対応し、社会人・職業人として自立していくことができるようにする」ためのものだそうです。

「ニート」などの社会問題を背景としてスタートした仕組みです。

昨年「長田ブランドたんけん隊」で伍魚福に来てくれた神戸市立長田南小学校の5年1組の4時間目の授業の時間に「伍魚福と私の仕事」と題して話をさせていただきました。

大人相手の講演は何度かさせていただいていますが、児童34名の前で話をするのは初めてで少し緊張しました。
パソコンの画面を大きく写すことのできるプロジェクションテレビが設置された多目的室で11:40より45分間。
「いかなごのくぎ煮をお母さんかお祖母さんが炊いている人?」という質問をさせてもらいましたが、3分の2くらいの児童が手を挙げてくれました。さすが長田ですね。
「伍魚福を知っている人?」という質問には、先日のたんけん隊の報告会があったせいか、ほとんど手が挙がりました。うれしいですね。

自己紹介、伍魚福の会社の紹介、習慣作りの話、農夫の一日の話。
毎日22,000人以上のお客様に食べていただいて伍魚福の商売が成り立っているという話。
サブタイトルにした「神戸で一番おもしろい会社になろう」という話。
なぜそういう会社を目指すようになったのか。どういう会社がおもしろい会社なのか。

「仕事はつらいものと思いますか?」との問いには何人かうなづいていました。
仕事の中でどういうときにやりがいや面白みを感じるのでしょう。
会社のメンバーが頑張ってくれている姿を見たとき。お客様からお褒めの言葉を頂いたとき。

みんなの成長をお父さんやお母さん、お祖父さん、お祖母さんが喜んでくれるのと似ていますねというような話もしました。

きちんと聞いてくれなかったらどうしようかと心配していましたが、みんな目を輝かせて熱心に聞いてくれました。

終わった後も何人か寄って来てくれていろんな話をしました。
たんけん隊で伍魚福に来てくれた子もおり、「覚えてる?」。
もちろん覚えています。

5年1組の教室に案内してもらい、子供たちと一緒に給食!小学校6年生以来だとすると、31年振りです。メニューは牛乳、黒ゴマパン、クリームシチュー、ブロッコリーです。
机はいくつかの島に分かれており、私も子供たちの島の中で話をしながら食べました。

同じキャリア教育で地元の「近畿タクシー」の森崎社長も授業をされたそうです。近畿タクシーさんでは、お花見タクシーやケーキ屋さんを巡るタクシーなど面白い企画をたくさんされています。
「珍味が食べられる伍魚福タクシーをつくったら?」という意見ももらいました。

食べた後は後片付け。牛乳パックは開いて廊下のバケツで洗ってリサイクルへ。
その後、早く食べた人だけが参加できる「百人一首」。自分の机に何枚か広げた札をとります。いろんな工夫をされていて感心しました。

黒板には今日の宿題が書かれていました。
宿題のひとつ「日記」。今日のテーマはなんと「伍魚福」です。
どんな日記になるのでしょう。見てみたいです・・・。

終わった後、子供たちが校長室に連れて行ってくれました。
そこで向井校長先生にご挨拶。
キャリア教育の話を伺いましたが、昨年からの「長田ブランドたんけん隊」、今年から始まった仕事の話を聞く授業も担任の森先生の発案で企画されたものだそうです。
子供たちに自分たちの街に誇りをもって欲しいという思いが込められているそうです。

めったにできない素晴らしい経験をさせていただきました。
森先生、向井校長先生、大歓迎してくれた児童の皆さんに感謝。
ありがとうございました。