株式会社伍魚福 代表取締役社長

商品について経営について2007.06.10(Sun)なぜチルド珍味を売らねばならないのか?

思いっきり宣伝(苦笑)みたいなタイトルですが、最近小売業のバイヤーの方からよく質問を受けます。
「何でこの売場で伍魚福さんの商品を売らなければならないの?」
「何でこの時期にこの商品なの?」

当たり前の質問ですが、きちっとお答えしていかねばならない大事な質問です。

酒販店様でチルド珍味を販売させていただいて約20年。スーパーマーケット業界へご提案をさせていただいて7年。最初は面白そうだからやってみよう。やってみたら意外と売れるね・・・。ということで展開が広がってきましたが、年数を経るにしたがって導入当時の責任者の方、担当の方が異動になり、上記のような質問をされるケースが増えてきました。

売れるから・・・だけではダメなのです。どんなお客様にどのような理由で買っていただいているのか?そしてどんな使い方をしていただいているのか?
もっと突き詰めて考えていくことで、さらに現在よりも売れる売場にできると考えています。

伍魚福とお付き合いいただくことによってどのようなメリットを提供できるのかをきちんと論理的に説明し、これを実証し続けなければならないと考えています。

世の中の状況にもいろんな変化が起こりつつあります。

1.世界の人口は増加
→エネルギー価格、原材料価格は上昇します。

2.日本の人口は減少
→地域差も想定しながら、より価値の高いものを提供しなければなりません。

3.高齢化
65歳以上の人口が2005年で20.2%(2580万人)。2020年には29.2%(3590万人)へ増加。団塊の世代の方がこの4年間で890万人定年退職。
→年齢が上がるに従って家で食べる「内食」が増える(2004年の家計調査によると70歳以上で一人当たり月平均26230円を支出=30歳台のほぼ2倍!)。
→家でもおいしいものを食べたいというニーズが増える。

4.小規模世帯化
2008年には一人暮らし+夫婦二人の世帯が50%を超える。
→量はそんなに必要ない。

5.食事をつくらなくなった
2000年→2005年で内食支出合計(2人以上普通世帯)は6.7%減。但し、調理食品は2.7%増。
→加工済みの食品が重要度を増す。

6.品質と価格の同時追求
デパートに行く人が100円ショップにも行く
→普段は節約していてもハレの日にはちょっと贅沢も。

※上記1~6については、拓殖大学商学部教授の根本重之先生(財団法人流通経済研究所理事)のご講演(2007スーパーマーケットトレードショー基調講演。2007年3月1日開催)から引用させていただきました。

これらのマクロ的な状況をふまえ、伍魚福がお客様に提供できる価値やメリット、POSデータの分析に基づくシーズンごとのご提案などを「ソフト商品」としてまとめてつつあります。

具体的には個別に担当のお客様繁盛係(営業)からご提案をさせていただきます。