株式会社伍魚福 代表取締役社長

読書メモ2006.10.11(Wed)「攘夷」と「護憲」(井沢元彦著)


「逆説の日本史」シリーズで有名な井沢元彦さんの著作です。
我々の世代というか、戦後の教育では現代史を全く習いません。
憲法とは何か?私も法学部の学生として憲法の授業をとりましたが、その成立の経緯などについては最近本を読んで勉強しました。
本当に日本はこのままでいいのか?憲法改正は必要か?
銀行の頭取が「うちの銀行は非武装中立だ。だから鍵をかけなくても強盗に襲われることはない」と言ったとするならばどう思いますか?
一連の井沢元彦さんの著作を読んでびっくりしたことを思い出します。
その後、日本青年会議所のセミナーで井沢元彦さんや、渡部昇一さん、石破茂さんなどの話を聞いたり、いろんな本を読んだりして勉強するうちに私は改憲論者となりました。
もちろん戦争を美化したりするつもりはありません。
この本では、幕末の尊皇攘夷論と現代の護憲、非武装中立論などを比較し、日本人の考え方の欠陥を指摘されています。自分たちは幕末の幕府の役人の対応を笑えるのか?自分がその立場だったらどう出来たのか?「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を神戸商科大学(現兵庫県立大学)の三木信一元学長(故人)から教えていただいたことがあります。人類は歴史に学ぶことが出来ず、同じ過ちを繰り返すのが常です。
そういえば、「ローマ人の物語」(塩野七生著)で紀元前のローマの歴史を見ても今と人間の営みは全然変わらないのだと強く思ったことがあります。キリスト教もイスラム教も誕生していないため、宗教の対立もなく、今よりもっとましな世の中だったのかもしれません。