株式会社伍魚福 代表取締役社長

自分自身と家族について雑感2017.09.23(Sat)天ヶ瀬ダム(京都府宇治市)

20170923amagase04.JPG秋のお彼岸、ということで本日はお墓参りに出かけました。
京都府綴喜郡宇治田原町に祖父母、伯父(伍魚福の初代社長)をはじめとする先祖のお墓があります。
朝早く神戸を出て、高速道路経由で宇治田原へ。
途中「宇治川ライン」と呼ばれる川沿いの道を通ります。
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いつも通り、お参りを済ませた帰途、ふと思い立って「天ヶ瀬ダム」に寄ってみました。
大規模な「ダム」を見学するのは初めての経験です。
管理事務所で住所氏名を記載して、「ダムカード」他の資料も頂きました。
ダムの通路にはあちらこちらに説明の表示があります。
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地理的な位置関係がいまひとつ頭に入っていませんでしたが、今回初めて地図で確認。
琵琶湖から瀬田川経由で宇治川となり、木津川や桂川等と合流し、淀川になります。
昭和28年、台風13号による大水害で死者行方不明145人、1万1千戸あまりが全半壊する等大変大きな被害が出たそうです。
これをきっかけに建設されたのがこの天ヶ瀬ダムです。
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1964年(昭和39年)竣工。
ダムの高さは73.0m、アーチ式コンクリートダムという形式です。
この型は設計が難しいものの、コンクリートの使用量が少なくて済む、経済性に優れた型ということで、有名な黒部ダム(黒部川)等日本有数のダムに応用されているそうです。
ダムの中央付近にも管理人詰所があります。
管理人の方から放水の様子や、紅葉の写真などを手に、詳しく説明していただきました。
普段は水力発電のため、脇のトンネルから放流が行われており、水門からの放水は年に40日程度だそうです。
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最近、大雨の被害が日本各地で発生しています。
そんな中、この50年の間、淀川下流域で大きな水害が起こっていないのは、天ヶ瀬ダムをはじめとする治水事業の成果なのでしょう。
大自然の大きな力にも、人間の力で対抗できる部分がある。
そう思うと先人の知恵と勇気に頭が下がります。
ダム巡りが流行っているのか、訪問している30分程度の間に約10名とすれ違いました。
奥には遊歩道もあり、上からも景色が楽しめるそうです。
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神戸市の水道も、淀川経由で琵琶湖の水を利用しています。
また今度ゆっくり訪問してみたいです。