読書メモ
2010年7月14日
リコーさんのセミナーで講演(田村均さんとの出会い)
日本経営品質協議会の広報委員長をされている田村均さん(株式会社リコー販売事業本部審議役)です。
本日神戸ポートピアホテルで開催された「リコープレゼンテーションウェイ兵庫2010」(主催:兵庫リコー会、リコージャパン株式会社、後援:神戸新聞社)というセミナーでご一緒させていただきました。
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「健全な組織は価値観の経営を目指す」という田村さんの著書です。
本日ご一緒させていただくということで予習のつもりで読ませていただきましたが、何故経営品質なのか、どうやってリコーさんという大組織に経営品質の考え方を広めていったのかなどについて明快に書かれており大変勉強になりました。
この本の中で私が印象に残ったことのひとつに、社内にホスピタリティがあるかということを確認するための話があります。
-----------------以下引用------------------------
社内ではお客様をどのような呼び方をしているか、調べてみてください。
アンケート調査などは必要ありません。貴方が、社内の人と話をするときに、相手の人がどのように呼んでいるかを注意して聞いてください。
「客」と呼んでいますか、「お客さん」と呼んでいますか、それとも「お客様」と呼んでいますか。
-----------------以上引用------------------------
「ことばに心が現れる」(同書)
まさしくそのとおりだと思います。
TEAM GOGYOFUKUのメンバーとともに、お客様にいかにお役に立つかという話を社内ではしています。
「接遇」レベルを高めていこうという話もしています。
しかし、根底にホスピタリティ(おもてなしの心)がなければ、良いサービスはありえません。
「お客様本位」と簡単に言いますが、一人ひとりの心の奥にまでしみ込むような努力をしなければなりません。
「誰もができることを、誰もがやらないくらい徹底してやっている」(同書)
同じことをやっていても結果に差があるのはそこにあると田村さんはおっしゃいます。
愚直にやる、できるまでやり続けて行かねばなりません。
冒頭30分、田村さんから「経営品質とは」というお話です。
経営品質の本質について、たとえ話を交えながらの大変おもしろいお話でした。
その後、私から60分。
「神戸で一番おもしろい会社」を目指して
~チルド珍味で『家飲み』提案~
と題してお話をさせていただきました。
200名定員のところ、後ろ半分は机をはずして約260名。本当にありがたいことです。
旧知の方も何名か来られており、ちょっと緊張。
皆さん熱心に聞いていただきました。
私の話の後、約30分間、田村さんの質問にお答えする形式でのパネルディスカッションです。
「『経営理念』等が大切だと思うに至ったのはどういうきっかけですか?」
「さまざまな社内の施策を行うのに抵抗はありませんでしたか?」
「販売チャネルを転換するにあたって、ふつうは価格競争に陥りがちだが、伍魚福はどうやってきたのか?」
ポイントを押さえてのさすが!という質問をいただき、あっという間に時間が過ぎました。
私自身にとっても気づきの多い2時間となりました。
このような機会を頂きましたリコージャパンさん、兵庫リコー会の皆さん、そしてご出席いただいた全ての皆さまに感謝。
田村均さんとの出会いにも感謝。
講演前には、伍魚福の「組織プロフィール」(あるべき姿)を読んでのご意見を頂いたり、終了後にも私の話についてのご感想を頂いたりと、素晴らしい気付きと勇気と元気を頂きました。
今後もTEAM GOGYOFUKUメンバーとともに良い会社になれるよう、努力を続けてまいります。
本当にありがとうございました。
投稿者 山中 勧 : 20:27 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年5月26日
2009年度関西経営品質賞報告会でパネラーを務めました(経営イノベーションフォーラム2010)
本日は午後より2009年度関西経営品質賞報告会(経営イノベーションフォーラム2010)に参加しました。
大阪市北区中之島にある大阪国際会議場(グランキューブ大阪)での開催です。
同じ「経営品質向上プログラム」に基づく表彰制度である2009年度ひょうご経営革新賞を伍魚福が受賞したことにより、パネルセッションに呼んで頂きました。
参加者はいただいた名簿によれば135名。
冒頭は、「ひょうご」でもお世話になった神戸大学大学院経営学研究科の加護野忠男教授による基調講演です。
「経営の精神」~我々が捨ててしまったものは何か~
と題し、経営にかかわる3つの精神「市民精神」、「企業精神」、「営利精神」についてお話を伺いました。
この本は加護野先生の最新刊でもあります。
私もこのGWに読ませて頂きました。
1.市民精神
→勤勉、従順、節度、克己心、利他、地道、愚直
2.企業精神
→情熱、創造的破壊、勝利、征服、志、極限追及、使命感、リスクや失敗を恐れない精神
3.営利精神
→合理性、数字へのこだわり、自利、本音
(同書60頁より引用)
それぞれの精神を表現するキーワードは上記の通りですが、この3つのバランスが大切なのです。
人の個性にも通じると思います。それぞれの人にそれぞれの経営がある。
私の場合は、どのようなバランスなのか、また、どうあるべきなのか。
深いです・・・。
その後、2009年度関西経営品質賞を受賞されたプライミクス株式会社、古市 尚社長の講演。
社員の皆さんも登場されたビデオの後、どう会社を改革してきたかというお話でした。
次に古市社長と関西経営品質賞奨励賞を受賞された、滋賀ダイハツ販売株式会社の後藤敬一社長、株式会社ベルの奥斗志雄社長3名による「パネルセッション1」。
私の出番はその次の「パネルセッション2」です。
「顧客満足の"見える化"とその実践」と題したものです。
参加者は、
プライミクス株式会社 マーケティング本部経営戦略室室長の永井康子さん
パナソニック株式会社 ホームアプライアンス社クリーナーBU経営規格チームリーダーの茂呂 勝さん(2006年度関西経営品質イノベーション賞受賞)
株式会社スーパーホテル 経営品質部部長の矢野 仁さん(2009年度日本経営品質賞受賞)
と私の4名。
コーディネータは、関西経営品質賞 賞制度企画委員の中山 眞さんです。
中山さんには、昨年度のひょうご経営革新賞の伍魚福審査チームのリーダーを務めていただきました。中山さんは、パナソニックの経営品質についての推進役として永年お勤めになった経営品質の世界では大変有名な方です。
冒頭にスライドを用いて会社概要を説明させて頂き、あとは、各社の顧客満足の見える化について。
各社とも興味深い取り組みをされています。
私からは、消費者アンケート、提報の取組などを報告。
伍魚福でも各社の事例を参考にさせて頂き、今後に活かして参ります。
フォーラム終了後は、隣の部屋での立食パーティ。
旧知の方もたくさんおられ、経営品質談義に花を咲かせました。
我々も負けないよう、良い会社を目指して努力を続けていかねばなりません。
大変刺激的な一日でした。
主催いただきました財団法人関西生産性本部の皆さま、フォーラムにご参加されていた全ての皆さんに感謝。ありがとうございました。
投稿者 山中 勧 : 23:17 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010年3月 9日
「町工場強さの理由」エーワン精密・梅原勝彦相談役の講演
町工場発のジャスダック上場企業・株式会社エーワン精密の取締役相談役梅原勝彦さんの著書です。
本日はタナベ経営さんの勉強会で京都。
梅原さんの講演を聞かせて頂きました。
エーワン精密さんは、年商約20億円、経常利益率が約40%、自己資本比率約95%という驚異的な企業です。
金属加工に欠かせない旋盤に使用する「コレットチャック」、「カム」、切削金物の研磨などを他よりも「低価格」、「短納期」、「高品質」で提供することでニッチな分野でナンバーワンとなられました。
金属加工という異業種ですが、毎日15時までに注文いただいた商品は、全て当日出荷するそうです。驚異的な短納期です(一日のオーダーは約500件)。
伍魚福も当日12時までの注文を全て当日出荷していますが、負けてます(残念)。
どの分野で戦うかを決め、戦略的な(一見無謀に見える)投資を積極的に行い、他社に先駆けて最新鋭の設備を導入、成長してこられた歴史を伺いました。
梅原さんが新しい事業を考えるとき、
①その事業は世の中に必要か?
②その事業はやり様によっては利益がでるか?
③その事業で業界トップになれる可能性があるか?
との3点を考えるそうです。
評価についての考え方、利益配分のルール、後継者に求める資質などを質問させて頂き大変参考になりました。
名刺交換をさせて頂き、ブログ掲載の許可も頂きました。
山梨の工場にはいつでも見学受入れOKとのお言葉も。
ありがたいことです。
本日も出会いに感謝。
ありがとうございました。
投稿者 山中 勧 : 23:53 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年11月 5日
「またあなたから買いたい!」齋藤泉著
山形新幹線の車内販売をされている「カリスマ新幹線アテンダント」の著書です。
最近いろんなマスコミに取り上げられることも多く、講演されることも多いそうです。
短大在学中のアルバイトから、卒業後はパートタイマーとして新幹線で働いておられます。
片道3時間半、乗客400人の列車の中でなんと187個のお弁当を販売したという記録を持っておられます。
なんでそんなことができるのか?
印象に残った言葉があります。
「もし自分だったら、どうされたら気分がいいか」
お客様本位の根本がそこにあるのではないでしょうか。
お客様の状況を観察して、お弁当を追加で発注したり、出来立てのお弁当を食べていただくために予約発注のシステムを考えたり。
お弁当の改良や、新しい幕の内弁当の開発まで。
引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
いつか山形新幹線で米沢牛のすき焼き弁当(温泉玉子付き)を食べてみたいと思いました。このお弁当の改良は齋藤さんの発案によるものだそうです。
187個の弁当販売という新記録を達成したときのこと。
お弁当がひとつ足りなかったそうです。
齋藤さんはそれが悔やまれてならないそうです。
「記録的な売り上げを達成したことよりも、そのことのほうが、今でも強く心に残っています。」
そこにお客様本位の本質がある。
感動の本でした。ありがとうございました。
投稿者 山中 勧 : 21:24 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年9月20日
「ヒット商品を創る デザインの力」喜多俊之著
「デザインルネッサンス神戸プロジェクト」でお世話になっている喜多俊之さんの本です。
プロジェクトのゼミナールでのお話、「感性価値創造ミュージアム」での講演などを思い出しながら読ませていただきました。
ゼミナールでは「テーブルの上でもおいしそうに見えなければ」というアドバイスもいただきました。
この本の中では「家庭で生きるデザイン(P73)」という言葉で表現されています。
伍魚福の商品をお客さまにどのように使っていただくか。
これをもっと提案できないのか?
デザインとは、単に見た目の意匠ではありません。
「デザインとは、機能性や安全性、エコロジー、経済性、形状や色彩、そして人への思いやり、といった要素も含む言葉です(P2)」と喜多さんは言います。
そういう意味では伍魚福も一つひとつの商品のデザインを、お客さま一人ひとりのために改善、改良をし続けなければなりません。
「家庭で生きるデザインだけでなく、売場で栄えるデザインに向けて、皆が力を入れてしまう(P73)」。
「デザインは売り場だけのためにあるのではありません。すてきな暮らしのためにこそデザインは重要なのです(P73)」。
我々も企業として成り立っていくためには商品が売れなければなりません。
ですから、よりよく売れるようにするためにはどうすればよいか、ということだけを考えがちになります。
「お客様に昨日よりも喜んでいただくために」ということを目指して日々の仕事をしているはずですが、本当にお客さまのことを考えたデザインになっていたか?
今回の「デザインルネッサンス神戸プロジェクト」で教えていただいた成果を、お客さま一人ひとりにお返しできるようにTEAMメンバーとともに努力を続けて参ります。
ご期待下さい。
投稿者 山中 勧 : 15:45 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年8月13日
「日本でいちばん大切にしたい会社」坂本光司著
毎週月曜日朝7時から役員会(参加メンバーは会長、常務と私)を開催しています。
今週の役員会の冒頭、会長から
「この本を読んで涙が出た!」
「杉山フルーツさんみたいなやり方ができないか」
という話がありました。
私も半年くらい前にこの本を読んで涙が出たことを思い出し、一昨日から今朝にかけて再度読了。2回目でしたがやはり感動。
日本理化学工業さん、伊那食品工業さん、中村ブレイスさん、柳月さん、杉山フルーツさんの5社が紹介されています。伍魚福もこんな会社になりたいと思わせる素晴らしい会社です。
この本のまえがきの中に「問題は内ではなく外」と嘆き悲しむ、被害者意識に凝り固まった他力本願タイプの中小企業の"五つの言い訳"の話がでてきます。
"五つの言い訳"とは、
「景気や政策が悪い」
「業種・業態が悪い」
「規模が小さい」
「ロケーションが悪い」
「大企業・大型店が悪い」
です。
構造不況といわれる業界の中でも頑張って伸ばしておられる企業はたくさんあります。
先日もある勉強会で伊丹市の「たたみ屋」さん「TTNコーポレーション」の辻野会長、辻野社長のお話を聞く機会がありました。
畳を替えたくても営業を休めない飲食店のお客さんの言葉を元に、営業終了後の夜中に畳を回収し、表替えをして朝、営業開始までに納品するというビジネスモデルを確立されました。
お客様に評価され、数年間で10倍以上、現在では年商30億円の日本一のたたみ屋さんに成長されています。
畳の市場自体は、バブル期の年間7800万畳から現在では1200万畳と6分の1以下に縮小している中での快挙です。
当社を育てていただいた酒販店の業界でも頑張っておられるお店はたくさんあります。
我々も微力ながらお酒屋さんの応援を続けて行きたいと思います。
話はそれましたが、この本で紹介されている企業は、全て先ほどの五つの言い訳とは無縁です。
自創経営の学びのなかでも「自分で主体的にやる姿勢」という話がでてきます。
自分で知らず知らずのうちに「人頼みの姿勢」になっていることに愕然としたことがあります。
以前のエントリーに記載しましたのでここでは書きませんが、興味のある方はご覧下さい。
我々も心して日々の仕事に取り組みたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 09:33 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年7月11日
「ビジネス・インサイト-創造の知とは何か」石井淳蔵著
元神戸大学大学院経営学研究科教授で、現在は流通科学大学の学長をされている石井淳蔵先生の最新の本です。
財団法人神戸ファッション協会の勉強会のコーディネーターを石井先生が務めておられます。
私もその勉強会に参加させていただいています。
「ビジネス・インサイト」とは新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知のことだそうです。
冒頭に松下電工の会長(当時)であった三好俊夫さんの衝撃的な言葉が書かれています。
「強み伝いの経営は破綻する」
普通の感覚では、自社の強みを分析し、その強みを活かして伸ばしていこうとします。しかし、この考え方だけでよいとするならば経営者がいなくてもいい。
だから経営者は「跳ばないといけない」
この言葉と初めて出会ったのは、石井先生の講演の中でした。
経営者の仕事とは何か。
たとえ十分な情報や条件がそろわなくても、こちらへ跳ぶべきだとの決断を行い、新しいビジネスモデルをつくらねばならない。
改めてこの本でこれを思い出し、ページの余白に伍魚福の将来、ビジネスモデルについて書き込みをしました。
他にも石井先生のさまざまな経験、取材に基づく事例が満載で、先日の合宿の際には、今後の伍魚福の施策の参考にさせていただきました。
石井先生は今、流通科学大学の経営に携わっておられます。いわば、「経営する経営学者」なのです。
何度も読み返したい本の一冊となりました。
投稿者 山中 勧 : 11:48 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年4月24日
「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」戸部良一他共著
第二次世界大戦(大東亜戦争)における日本軍の各作戦の失敗を分析し、その分析をもとに日本の組織の特徴について考察を加えた書籍です。
防衛大学校の教授である戸部良一氏他6名の共著で、1984年に出版されたものです。
ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦という日本軍が敗れた6つの事例が紹介されています。
これらの失敗事例に共通する要因として以下の事項が挙げられています。
1.戦略上の失敗要因
・あいまいな戦略目的
→目的のあいまいな作戦は必ず失敗する。
・短期決戦の戦略志向
→長期的展望のないままに突入した戦争。
・主観的で「帰納的」な戦略策定-空気の支配
→情緒や空気に支配された戦略策定
→科学的合理性よりも精神力や「人情論」による決定
→論理的な議論ができる制度と風土の不在
・狭くて進化のない戦略オプション
→硬直的な戦略発想(陸軍:夜襲・迂回作戦の反復、海軍:短期決戦・奇襲・艦隊決戦主義)
→過去の成功に基づく綱領の墨守とその「聖典化」。これに伴う視野の狭小化、想像力の貧困化、思考の硬直化、さらに戦略の進化の阻害へ。
・アンバランスな戦略技術体系
→総合的なバランスを無視した一点豪華主義的技術(ゼロ戦、戦艦大和など)
→操作に名人芸を要求
→情報、ロジスティックス軽視
2.組織上の失敗要因
・人的ネットワーク偏重の組織構造
→インフォーマルな人的ネットワークが強力に機能する特異な組織
→人間と人間との間の関係(対人関係)それ自体が最も価値あるものとする「日本的集団主義」。組織目標と目標達成手段の合理的、体系的な形成・選択よりも、組織メンバー間の「間柄」に対する配慮の重視。
・属人的な組織の統合
→陸海軍の戦略思想の相違、機構上の分立、思考・行動様式の違いなどの根本的対立。
→仕組みとしての共同作戦ができず、個人の力による統合しかできなかった。このため、原理・原則を欠いた組織運営となり、計画的、体系的な統合が不可能
・学習を軽視した組織
→失敗の蓄積・伝播を組織的に行なうリーダーシップとシステムの欠如
→物事を科学的、客観的に見るという姿勢の決定的不在、情報の共有システムの欠如
→学習する主体としての自己自体をつくり変えていく「自己革新的」ないし「自己超越的」な学習方法の欠如
・プロセスや動機を重視した評価
→信賞はあったが必罰がない(積極論者の失敗は大目に見られ、自重論者は卑怯者扱い)
→戦闘結果よりもリーダーの意図、やる気を評価
一つひとつの事項が企業の組織運営にも当てはまり、心に響きます。
我々のチームがもっと強いチームになるためにはどうすればよいのか。
居心地のよいチームでもよいパフォーマンスが出せなければ強いチームとはいえません。
プロセス評価のあり方は。
松下電器産業の中村社長(当時)がよく言っておられた「創造的破壊」という言葉もこの本に出てきます。
「自己革新組織」は、絶えずシステム自体の限界を超えたところに到達しようと自己否定を行う。進化は「創造的」なものであり、単なる「適応的」なものではない。
「自己革新組織」は、不断に現状の創造的破壊を行い、本質的にシステムをその物理的・精神的境界を越えたところに到達させる。
我々も「自己革新」ができる組織となりたい。
それも個人に依存するのではなく、組織の力として。
これが本当の「TEAM GOGYOFUKU」なのかもしれません。
経営品質プログラムとも共通する原理です。
そのための努力を続けて行きたいと考えています。
投稿者 山中 勧 : 23:37 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年2月28日
「戦略をつくる力」若松孝彦著
若松さんには2か月に一度、タナベ経営さんの勉強会でお会いしているのですが、ご本を拝読するのは初めてでした(すいません)。
伍魚福では2007年度に中期経営計画を策定する「ジュニアボード(第1期)」を設置し、タナベ経営さんにお手伝いいただきました。
その経験がありましたので、若松さんの書かれていることが実際のコンサルティングの経験に根ざしていることがよく理解できました。
以下、少しだけキーワードを紹介します。
「戦略をつくる七つのカギ」
1.自らを知る
2.本当の強みを見つける
3.捨てる勇気を持つ、やらないことを決める
4.ナンバーワンになっている姿を描く
5.強みを機会にぶつける
6.機会に集中動員する
7.小さな成功体験を習慣化する
人は強いから勝つのではない。勝つから強くなる。弱いから負けるのではない。負けるから弱くなる。
勝つことの積み上げで勝ちグセがつき、戦略に「勢い」がつく。
「人的販売力の五つのレベル」
| レベル | 営業のタイプ | 口グセ | 特徴 | 売り方 | 競争力 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 御用聞き営業 | 何かありませんか | バタバタと忙しい | 言われたものだけを売る | 極めて弱い |
| 2 | お願い営業 | お願いします | 訪問先に偏りがある | 借りをつくって売る | 弱い |
| 3 | 押し込み営業 | 買ってください | 返品・クレームが多い | 声の大きさと押しで売る | 少し強い |
| 4 | 提案営業 | 情報を持って来ました | 情報の提供 | 商品+αを売る | 強い |
| 5 | コンサルティング営業 | お困りの点を解決します | あなただから取引している | ユーザーメリットを売る | 極めて強い |
当社の繁盛係(営業)はどのようなレベルなのか。
「忙しい」という声をよく耳にします。ということは、レベル1??
「お願いします」ばかりになっていないか?
レベルアップさせるための会社としての仕組みは?
「資源配分法」の部分も大変参考になりました。
値決め力、品質責任、ブランド力・・・。
成長するために必要な水平展開力、垂直展開力。
書き込みで真っ赤っかになりました。
明日から2009年度が始まります。
TEAM GOGYOFUKUメンバーとともにこの気づきを活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。
投稿者 山中 勧 : 17:02 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年1月25日
ひらめきの導火線 茂木健一郎著
脳科学者の茂木健一郎さんの著作です。
サブタイトルは「トヨタとノーベル賞」です。
「日本人には創造性がない」、「個性がない」・・・。良くそんな言葉を耳にしますが、そんなことはない。
もっと自信を持って世界と渡り合おう。誇るべき「日本独自の文化」があるのだ。そういう気持にさせてもらえる本です。
「ひらめきは一部の天才のものではなく、みんなのものである。」
トヨタの「カイゼン」などはその最高の姿です。
ヨーロッパやアメリカでは、一人のCEO(最高経営責任者)が組織のすべてを決めて統率していくという考え方が主流です。アップルのiPodもCEOのスティーブ・ジョブス氏が「私が作ったんだ」と言わんばかりのパフォーマンスを行うのもきわめてアメリカ的です。
これに対して日本的な創造原理は、「みんなでやる」ということに特徴があります。
みんなが平等に智恵を出し、チームワークでものごとを進める。だれか一人が手柄を総取りにしたりしない。
われわれが取り組んでいる「TEAM GOGYOFUKU」という考え方。
商品アイデアを全員から募る仕組み。
2009年度に向けてさまざまなプロセスを「みんなで改善」していこうと考えています。
われわれの方向性は正しい。
そう自信を持たせてくれた一冊です。
2009年度の方針を策定しているタイミングでのこの本との出会いに感謝。
投稿者 山中 勧 : 17:50 | コメント (0) | トラックバック (0)
2009年1月 1日
「『日本の経営』を創る」三枝匡・伊丹敬之著
今朝は3時前に目が覚め(年のせいでしょうか・・・苦笑)、ランクアップノートを書いたりしたあと、年末から読み始めていたこの本を読みました。
途中初詣の外出、雑煮祝い、酔っ払っての休憩(笑)を経て、赤ペン片手にメモをとりながら先ほど読了。
株式会社ミスミグループ本社の会長・CEOである三枝匡(さえぐさただし)さんと東京理科大学総合科学技術経営研究科教授の伊丹敬之(いたみひろゆき)さんの対談を本にまとめたものです。
三枝さんは2002年にコンサルタントから東証一部上場企業であるミスミの社長に転じ、業績を伸ばしておられる現役の経営者です。伊丹教授は12月の記事でも書きましたが、兵庫県立大学の當間克雄教授に教えていただいて読んだ「経営戦略の論理」の著者です。
さまざまな企業を再生してきたコンサルタント、あるいは実際に経営者として会社を改革し、成長させてきた三枝さんの経験からの話と経営学者の立場でさまざまな企業を分析して経営を論理化・抽象化させてきた伊丹教授との対談ですので丁々発止読み物としても面白く、ためになる本でした。
現在、伍魚福の2009年度計画をあらかじめ決めたスケジュールにそって策定しています。
12月には既に新年度の組織を発表しました。
1月9日には、各部門の計画を発表します。
2月6日には各グループの計画を発表。
2月21日には各個人まで落とし込み、「経営計画発表会」を開催。
昨年末の29・30日にも新年度各部門を統括するリーダーと計画について話し合いを行いました。
TEAM GOGYOFUKUのメンバー全員がワクワクできるような会社とは。
中期経営計画のタイトルである「神戸で一番おもしろい会社になろう」。
この本のサブタイトルは「社員を熱くする戦略と組織」です。このタイミングでこの本と出合うというのは大変幸運でした。
いくつかこの本の中で私の心に響いたキーワードを記載します(一部要約しています)。
会社を作っていくのは実際に働いている幹部、社員たちである。どんなに頭がいい人が作った戦略でも、そこで働く人たちが熱くならなければ意味はない。そこで働く人たちが消化できて熱くなれるストーリーでありながら、彼らの身の丈にあったジャンプを求めなければならない(三枝氏)。
情報の流れが緊密な人々同士の間では、感情の絆も緊密になる。そこへ成果が上がっての元気が供給されれば、感情的つながりはますます緊密になる。
心の元気がでるから、みんなと一緒に情報を交換したくなる(伊丹氏)。
マインド連鎖を起こせる(心を動かすことのできる)戦略=シンプルなストーリー。
シンプルなストーリー=「やらなきゃいけないこと」が明確に伝わる。だから間違いが起きない。複雑なストーリーは途中でいろいろな前提を置くから、その前提が一つでも崩れたら、全体が成立しなくなる(伊丹氏)。
シンプルなストーリーを作るための「一枚目、二枚目、三枚目」論(三枝氏)
「一枚目」=現実の問題点への強烈な反省論を単純化して書く。
「二枚目」=戦略や対策のストーリー。
「三枚目」=具体的に担当者と日付の入ったアクションプラン。
失敗しない人=まともな勝負をしないで迎合したやり方でずっとすませてきたか、リスクのある難しい仕事をはじめから避けてきた人(三枝氏)。
経営者人材の要件=「論理性」プラス「熱き心」。「論理性」は鍛えることが可能(三枝氏)。
乱暴な人事、背伸び、ストレッチ、すべて組織や人が育つ源泉である。もちろん無茶はいけない。しかし、無理をしなければ、伸びない(伊丹氏)。
今年は伍魚福にとっても絶対おもしろい年になります。
TEAMメンバー全員で熱くなり、中期経営計画の実現=「神戸で一番おもしろい会社」を目指して邁進していきたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 21:43 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年12月21日
「我が社はなぜ顧客から選ばれているのか」小野知己著
EMEコンサルタンツ株式会社の代表取締役・小野知己さんの著書です。
小野さんはひょうご経営革新賞の審査員もされており、2007年度のひょうご経営革新賞では伍魚福の審査チームのリーダーを務めていただきました。
審査レポートの中では特に「エンターテイニング」という言葉の重要性をご指摘いただきました。
そのおかげで、経営計画の中にも、商品にも、売場にも、日々の会話の中にも、以前よりもたくさん「エンターテイニング」が登場するようになりました。
「エンターテイニングフード」は登録商標も取得しました。
「楽しませること」、「おもてなし」という意味の「entertaining」。今後も大事なキーワードとして育てていきたいと考えています。
小野さんは、よい企業・活気のある企業を「ワクワクする企業」と定義づけておられます。
経営者と社員と顧客がワクワクする企業を創る。それが経営者の最大の役割である。
この本を読みながら、昨年度の審査レポートに書いていただいたことのさまざまを思い出しました。
小野さんがおっしゃっていたことはこのことだったのか・・・。改めて納得するとともに新たな気づきをたくさんいただきました。
「伍魚福はなぜお客さまに選ばれているのか?」
我々が想定していることと実際にお客さまが思っていることにどれくらいのギャップがあるのでしょうか。
品揃えがいいから?
商品がおいしいから?
安心・安全だから?
売れるから?
儲かるから?
他にないから?
同業他社がやっているから?
面白いから?
いろいろな理由があると思いますが、最終的には何らかの形でお客さまのお役に立っていなければ長いおつきあいをすることができません。
お客さまに昨日よりも喜んでいただくために何ができるのか?
小野さんのお言葉を借りると、
今日、お客さまのために何をしましたか?
明日、お客さまのために何をしますか?
伍魚福の社内の仕事はすべてそのためにあるはずです。
大事なことはお客さまとの対話です。
さまざまな機会をとらえてお客さまの期待を知ること。
そして、それにお応えするためにTEAM GOGYOFUKUのメンバーが一丸となって「同じ方向を向いて」チャレンジし続けること。
この本の中では、「第7章 競合他社に『参った』と言わせる独自能力」の中のひとつの例として伍魚福も取り上げていただいています。
これに恥じない会社にしていかねばなりません。
全員で前を向いて進んでいきたいと思っています。
改めて小野さんとの出会いに感謝。ありがとうございます。
投稿者 山中 勧 : 09:48 | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年12月14日
「よき経営者の姿」伊丹敬之著
前一橋大学大学院商学研究科教授で、現在は東京理科大学専門職大学院教授の伊丹敬之(いたみひろゆき)さんの著書です。
兵庫県立大学の當間克雄教授に紹介いただいて読んだ「経営戦略の論理」で初めて伊丹教授を知りました。この「経営戦略の論理」は私の経営方針の立案においてのバイブルとなっています。
新聞の新刊紹介に伊丹教授の名前を見つけ、ネット通販で検索してこの本を見つけました(この本は新刊ではなく2007年1月に出版されたものです)。
経営者をさまざまな側面から分析し、「よき経営者」の姿を書いておられますが、読み物としても大変面白いです。
第1章「顔つき」
1.深い素朴さ
→「素直に、しかし深く考える」
2.柔らかい強さ
→「強さを背後に秘め、しかし柔らかさで人を魅了する」
3.大きな透明感
→「何かをなした後の結果について、自分ですべて引き取るという思い(覚悟)」と「公の心」
の3つをあげておられます。
いい顔つきを育む決断のプロセス-「哲学」や「公の心」に基づくいい意味での「鈍感さ」
→組織の人々の人間心理の機微に、社会の受け止め方に、繊細に意を配ることが必要だが、気配りが過ぎれば動けない。だからいい意味での鈍感さが最後には必要となる。
第2章「仕事」
経営者の3つの役割
→リーダー、代表者、設計者
「経営とは、他人を通して事をなすこと」
第3章「資質」
経営者たる3つの資質
→エネルギー、決断力、情と理
経営者に向かない人
1.私心が強い
2.人の心の襞がわからない
3.情緒的にものを考える
4.責任を回避する
5.細かいことに出しゃばる
→経営者は「偉大なる常識人」でよい
第4章「育ち方」
1.高い志
→単に私利私欲を追うのではない公の心をもつ
2.仕事の場の大きさ
→若いころに経験する仕事の場の大きさ
3.思索の場の深さ
→「深い思索」の結果、「自分なりの考えをもっている」
第5章「失敗」
失敗の背後にあるもの
1.状況認識の誤り
2.人物鑑定の誤り
3.人格的ゆるみの誤り
第6章「退き際」
晩節を汚さないために
→早目の世代交代
この本の中には、法隆寺・薬師寺の宮大工の棟梁、西岡常一さんの言葉がたくさん引用されています。
「百論をひとつに止めるの器量なきものは慎み惧れて匠長の座を去れ」これは宮大工に代々伝わる口伝だそうです。いつの時代も経営者の根本は同じだと言えるでしょう。
反省とともに気づきの多い本でした。
座右の書のひとつに加えたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 21:25 | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年9月13日
「ハゲタカ」 真山仁著
NHKのドラマになっていたのは知っていましたが、見ていませんでした。
先日(9月2日)神戸・三ノ宮で開催された大学の同窓会で著者の真山仁さんのお話を聞きました。
お話を聞くまで著書を読んだことはなかったのですが、読ませていただいた上、ブログに書いてもいいですかとお聞きしたところ快諾いただきました。
真山さんは1962年大阪生まれ、同志社大学卒業後、読売新聞にお勤めになり、その後フリーライターとして活躍。2003年より小説家としてデビューされました。
講演のキーワードは「常識を疑え」。
ノンフィクションとフィクション。どちらが真実を伝えやすいでしょうか。
新聞記者をされていた真山さんは、小説などのフィクションの方が実は真実を伝えやすいと言われています。
ノンフィクションの場合は、誰かが話したことも他の人も認めて(ウラがとれて)事実だと証明できないと書くことができません。
フィクションであれば、取材したことを元に、起きた出来事の本質を読者にわかりやすいようにアレンジ・再構成しながら伝えることができます。
真山さんは「イメージのゆがんでいる業界を小説に書きたい」とおっしゃっていました。
バブル崩壊後、外資のファンドは「ハゲタカファンド」と呼ばれて悪者扱いをされていました。
本当に悪ものだったのでしょうか。もし、外資のファンドが来なかったらどうなっていたでしょうか。
本当に悪いのは、会社を危機に陥らせた元の経営者なのです。
株式の持ち合いなどによって、チェック機能が働かない中、放漫経営によって会社をダメにしたのはだれなのか。
決して外資のファンドが来たことによって悪い会社になったのではありません。
この小説の中にはバブル崩壊後のさまざまな企業の倒産、買収、再建などがモチーフとして登場します。新聞などで表面的には報道で聞いてきたことの裏にある事実をわかりやすく説明していただいています。
小説の冒頭と終わりの部分に引用されているアメリカのロックバンド「ドアーズ」の「The End」。
私もフランシスコッポラ監督の「地獄の黙示録」の中で聞いて以来、今でもよく聞きます。
なにかと共感することの多い小説でした。
真山さんとの出会いに感謝。
投稿者 山中 勧 : 20:25 | コメント (4) | トラックバック (1)
2008年8月30日
「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」 鈴木康之著
今週の東京出張の際、羽田空港の書店で買い求めました。
著者の鈴木康之さんは、40年にわたって広告界でコピーライターとして活躍され、名作コピーを集めて解説した「名作コピー読本」はロングセラーとなったそうです。若手のライターにコピーの技法を指導されています。
以下目次から。
-------------------以下引用--------------------
はじめに 文章への入口
文章は書くものではない
読んでもらうものである
第1部 話の中身
読む人のために、自分のために
ソントクで書く
第2部 表現の方法
気持ちで書けば
ちゃんと伝わる
第3部 話の見つけ方
書き上手になろうとおもうな
聞き上手になれ
第4部 発想の方法
人と同じことを思い
人と違うことを考えよ
第5部 基本は説明力
モノ、コト、ココロ
万事、説明の世の中
第6部 勉強の方法
いい文章は
幕の内弁当のようである
-------------------以上引用--------------------
第6部のまとめに次のような言葉がありました。
-------------------以下引用--------------------
文章は書くものではなく、読んでもらうものです。
読む人が、知ってトクするように、読んで満足するように、書きなさい。
文章は、中身がだいじ。中身探しのために知らない話の世界を訪ねなさい。
書き上手になろうと思わずに、聞き上手になりなさい。調べ上手になりなさい。
人と違うことを考えなさい。想像の翼で自由に飛びなさい。
あなた自身が感動した話、読む人がきっと喜ぶ土産話を聞かせなさい。
中身にふさわしい書き方を考え出しなさい。気分を出して書きなさい。
モノ、コト、オモイ、全て読む人への説明だと思いなさい。
親切に、丁寧に、読んでもらいたいという気持ちを込めて書きなさい。
サービス精神たっぷりの、見た目にいい文章に仕立てなさい。
書き直しなさい。文章を書くとは、書き直すことです。
書き直していけば、どんどんいい文章になります。
書き直せば、いい文章は、幕の内弁当のように仕上がって、読む人の前に出ます。
-------------------以上引用--------------------
さすがコピーライターの文章です。本の中の全てのエッセンスがまとめられています。
商品のコピーについての本ではありますが、全ての実用文(書き手の中だけで完結する日記や芸術作品など以外全ての文章)を書くのに共通だと思います。
伍魚福の商品名、説明文、広告、WEBで発信する内容なども上記に当てはめたら何点がつくでしょう。
社内での方針説明や計画などはどうでしょう。
私自身、一番文章を書いたのは、伊藤忠商事の法務部時代。「サルでもわかる契約書」をモットーに契約書をたくさん書きました。
書き直せばどんどんいい文章になるというのは実感としてあります。
しかし、読む人がトクするように、満足するように書く。
そして、自分自身が感動した話、読む人がきっと喜ぶ土産話として書く。
中身にふさわしい書き方で、気分を出して書く。
見た目にもいい文章で書く。
そのような発想はありませんでした。
いままでブログでもいろんな文章を書き散らしてきました(反省)。これからは、読む方のことをもっと考えて、喜んでいただけることを目指して、少しずつでも実践していきたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 10:28 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年7月27日
クライマーズ・ハイ
横山秀夫さんの小説です。
クライマーズ・ハイとは登山時に興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態をいいます。
映画化され、この夏公開されています。
群馬県の地方新聞社を舞台に、日航機事故を追いかける記者の人間模様が描かれています。
先週5連休を取らせていただいた際に家内と2人で観に行きました。2時間を越える大作ですが、時間の経つのを忘れて見入りました。
心理学の用語に「フロー」というのがあります。フロー状態というような使い方をされることが多いようです。何かに没頭して時間の経つのを忘れるような状態をいいます。
ハンガリー生まれのアメリカの心理学者であるミハイ・チクセントミハイという人が提唱した概念です。
私はこの言葉を関西学院大学の佐藤善信教授から教えていただきましたが、クライマーズ・ハイという状態もこのフロー状態のひとつなのでしょう。
何かに集中して没頭したときの時間の感覚。あっという間に何時間か経ってしまっている。誰しもそんな経験があると思います。一流のスポーツ選手や芸術家は意識的にこの状態を作り出すとも言われています。
チクセントミハイ氏は「楽しむ」ということを研究されており、「楽しみの社会学」という著書の中でフローという概念を提唱されたそうです。
Wikipediaによれば、チクセントミハイ氏はフロー体験の構成要素として以下の8つを掲げているそうです。
1.明確な目的(予想と法則が認識できる)
2.専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)
3.自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。
4.時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更
5.直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)
6.能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない)
7.状況や活動を自分で制御している感覚。
8.活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。
我々の目指している、日々の仕事を「楽しく」できるようにするということは、フロー状態になれるような環境を作るということとつながります。
会社も人間の集まりですから、心理学的なアプローチも重要になってくるのかもしれません。
引き続き勉強、そして実践を続けて行きたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 09:14 | コメント (2) | トラックバック (0)
2008年7月 5日
「偽装報告」 高任和夫著
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著者の高任和夫さんとは昔一緒にお酒を飲んだことがあります。
私が社会人になって2年半の間、伊藤忠商事の法務部(東京)に勤務していた時代です。
当時高任さんは三井物産の審査部に勤務されていました。
六商社の法務担当者の連絡会というものが開催されており、定期的にお会いする機会がありました。「商社審査部25時」という小説を出されており業界?では知られた存在でしたが大変気さくな方でした。
どこかのバーで「君は巨人の槙原に似てるね。」と言われたことだけ強烈に覚えています(笑)。
#私は阪神ファンですのでちょっとなーという感じでしたが。
さて、この本は先日の東京出張の際に神戸空港で買い求めました。
某自動車メーカーのリコール隠し問題をモチーフとした経済小説です。
巨大企業に勤めるということ。
何のために働くのか。
企業の守るべきものとは何か。
仕事とは。
誇りとは。
主人公の一人は自動車メーカーの法務部に勤務しています。その葛藤を中心として物語は展開します。
私も4年半という短い時間でしたが法務部門に在籍したことを思い出し、懐かしいようななんとも言えない不思議な感覚を味わいました。
印象に残っているセリフがあります。
社内で正論を吐き、左遷され、窓際に追い詰められて精神を病んで退職した登場人物のものです。
「組織じゃないよ、怖いのは・・・・・・。勘ちがいしちゃいけない。怖いのは人間だ」
「会社をつぶすのは苑田(山中註:その会社の経営者)だけじゃない。社員みんなでつぶすんだ」
世間を騒がせているうなぎや牛肉の事件。あとからあとからいろんな「偽り」が発覚し、企業の命とも言える「信用」を失っています。
あくまでも誠実に、正直に、愚直に仕事に向きあいたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 17:27 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年5月 7日
重大事件に学ぶ「危機管理」

元警察官僚の佐々淳行(さっさあつゆき)さんの著書です。
「クライシス・マネジメント」を「危機管理」と訳した方です。
「東大安田講堂事件」、「連合赤軍あさま山荘事件」などでは警備幕僚長としてまさしく危機管理にあたられた方で、その考え方については、ビジネス界にも通じるものがあります。
さまざまな「危機」の事例とそれに対応した当事者の実例を挙げ、その判断についてさまざまな評価を明快になさっています。
良い例として挙げておられるものに、阪神大震災のときの日本銀行神戸支店長だった遠藤勝裕さんの実例があります。
私も報道で日本銀行の神戸支店とさくら銀行(現在の三井住友銀行)本店営業部に各銀行の共同窓口を置き、預金の払い戻しを行っていた記憶がありましたが、これが迅速にかつ平穏に行われたのは遠藤支店長の判断によるものだったそうです。
預金通帳がなくても払い戻しをする、ハンコがなくても拇印でOK、定期預金の解約にも即対応、焼けた紙幣は交換などの緊急対策を決めるとともに実行された遠藤支店長の判断は著者の佐々さんも高く評価されています。
「日銀券(現金)の供給を絶やさぬことである。物があってお金がないという状態が暴動や略奪を誘発する」との判断を行い、決めたことを淡々と実行されました。
震災後の市場で、スーパーで、コンビニで、本屋さんで、人々がきちんとお金を払って買い物をし、商品を分けあったりしていたという美談の裏には、そのお金をきちんと供給した方の判断があったのです。
佐々さんは「何かになりたい人」ではなく「何かをしたい人」になれ、とおっしゃっています。
ただ単にいい役職に就きたい、いい会社に入りたい、昇進したい・・・というのではなく、どんな仕事をしたいのか、そしてどんな成果を出したいと考えているのか、さらにそれをいかに成し遂げるのかということが大事であるという意味だと理解しました。
伍魚福は「ひょうご経営革新賞奨励賞」をいただきましたが、この例で言うと、「賞をとりたい会社」ではなく、「良い会社にするための活動を継続してやり続け、成果をだせる会社」たれということになるのでしょうか。
「私がやらずに誰がやる」という”気概”を持つことがまた大事であるとも言っておられます。
私自身も何をやるか、とにかく「行動」を重視して取り組んでいきたいと考えています。
投稿者 山中 勧 : 21:31 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年4月19日
後継者
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スーパーマーケットを舞台にした安土敏さんの小説です。
安土敏さん(本名は荒井伸也さん)は住友商事の商社マンから子会社の食品スーパー・サミットに転じ、2004年まで経営にあたってこられた業界でも高名な方です。
現在はオール日本スーパーマーケット協会(AJS)の会長もつとめておられます。
ゴルフ三昧だった食品スーパーマーケットの社長の息子さんが、父親の突然の死をきっかけに訪れるさまざまな問題に対応しながら成長していくというストーリーです。
小説ですが、実名で現在のスーパーマーケット業界をめぐる動向やM&Aの話題、競合店対策など食品スーパーマーケットについての基本的な考え方などが盛り込まれており、楽しく勉強をさせていただくことができました。
再編の続く食品スーパーマーケット業界、そして各企業の後継者の方への応援歌でもあると思います。
日常の食を「デパ地下」の店だけでまかなうことができるのか。
日常の食を担う食品スーパーはどうあるべきか。
食品スーパーとGMSとはどう違うのか。
お客様への価値提供のために食品スーパーの目指すべき姿とは。
ひるがえって伍魚福の商品は日常の食の中でどういう位置付けであるべきか。
スーパーマーケットで販売させていただいている以上、日常の食生活の中でお酒に関連した「おいしさ」、「おもてなし」、「楽しさ」をお客様に提供し続けていかねばなりません。
伍魚福の商品のキーワードは「エンターテイニング」です。あるべき姿をきちんと定義して、誰もが説明できるようにしていきたいと考えています。
投稿者 山中 勧 : 08:38 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年3月14日
日本全国「県境」の謎
新聞広告で見たことがあり、兵庫県の淡路島が昔は徳島県だったとの記述に驚き、記憶に残っていました。
出張の行きの神戸空港の書店で発見して買い求めました。
都道府県の境界はきちんとすべて決まっていると思っていましたが、なんと現在でも23都県ではっきり決まっていないそうです。
また、現在の47都道府県が確定したのは、昭和47年の沖縄返還から(それまでは46都道府県)なので、まだ30数年しか経っていないのです。どうしても固定観念というか、昔からずっとそうだと思い込みがちですので、この本を読んで驚くことがたくさんありました。
今議論されている道州制により、ひょっとすると「昔、兵庫県という県があったんだよ」なんて孫に話をするような時代が訪れるかもしれません。
この本は、東京・神田神保町のある書店の店員の方がその面白さに気づき、売り込んだことからベストセラーになったそうです。いくら面白い本でも売る人がいなければ、また店頭に並ばなければベストセラーにはなりません。当たり前のことですが、これがなかなか難しい・・・。自分で売って歩くわけにはいきませんから。
伍魚福の商品も年間800万個以上お買い上げいただいています。いろんな方に売っていただいて、買っていただいて、そして食べていただいてうちの会社は成り立っていると思うと本当にありがたいことだと思います。
投稿者 山中 勧 : 23:57 | コメント (0) | トラックバック (0)
2008年2月19日
甲子園への遺言
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先週の土曜日にTVドラマを見ました。
NHK土曜ドラマ「フルスイング」の第5回です。冒頭に元プロ野球打撃コーチの高畠導宏さんの紹介(メジャーリーガーの田口選手の思い出話や過去のコーチ中のビデオ映像など)がありそのまま見てしまいました。
ドラマはフィクションですが、高畠さんの熱血教師ぶりがうかがえる内容で思わず感動して涙が・・・。
高畠さんは、プロ野球の打撃コーチを30年やり、その後高校教師に転身し、わずか1年少しですい臓がんのために60歳で亡くなったそうです。
いったいどんな方だったのかが気になり、原作である「甲子園への遺言」(門田隆将著)を読みました。
のべ30人以上の打撃タイトルホルダーを育てた名コーチがなぜ高校の教師になったのか、名コーチたる所以とは・・・。
高畠さんがある講演でプロ野球で、さらに人生そのもので大切な伸びる人の共通点を7つ挙げています。
1、素直であること。
2、好奇心旺盛であること。
3、忍耐力があり、あきらめないこと。
4、準備を怠らないこと。
5、几帳面であること。
6、気配りができること。
7、夢を持ち、目標を高く設定できること。
高畠さん自身もプロ野球の現役コーチをしながら大学の通信課程で学び教員免許を取得され、59歳で新人教師となって教壇に立たれました。ご自身も実践されたことなのでしょう。
世界は違っても全く同じです。
私自身もかくありたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 18:28 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月13日
佐藤可士和の超整理術
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アートディレクター/クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんの著作です。
物理的な「空間」の整理から、「情報」の整理、そして「思考」の整理へ。
キリン極生の商品開発から広告キャンペーンまで、ファーストリテイリングや明治学院大学、楽天グループのブランディング、ドコモの携帯「FOMA N703iD」のプロダクトデザインなどなど幅広く仕事をされています。
その発想の根本に整理があります。
そのブランドが何を訴えたいのか?いらないものをそぎ落として(整理して)本質を短い言葉に集約してデザインする。
帯にも書いてありますが「仕事も頭もスカッと爽快」に行きたいですね。
私自身は机も散らかるし、パソコンのデスクトップ画面も散らかっているし、頭の中も欲張りでいろんなことを考えるし、いろんなことを並列的に取り組みたがるし・・・。
出来るだけシンプルに考えてやりたいと思っていましたが、まさしく同じ考え方でした。その方が人にも伝わりやすいのだと思います。
何のためにそれをするのか?自創経営の根本もその問いかけにあります。本質をつかんで何ごとも取り組む必要があるでしょう。
先日も書きましたが、まず自分自身の「整理」から実践しようと思います。
投稿者 山中 勧 : 18:25 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年10月 6日
トヨタ生協革命
トヨタ自動車の総務部長をされていた方が理事長として来られてからの、生協への「トヨタ生産方式」の導入、ジャストインタイム、QC活動などを通じた組織と意識の改革の経緯を書かれた本です。
トヨタ生産方式は食品業界でも私の知っているところでは、ロックフィールドさんやアンリシャルパンティエさんなども導入されており、世界のメーカーのお手本と言える仕組みといえるでしょう。
ただ、生産方式と言っても単なる機械的な仕組みではありません。人材教育なのです。
伍魚福でもさまざまなプロジェクトにとりくんでいますが、うまくいっているところ、そうではないところさまざまです。
例えば「4S」。しつけを入れて当社では「5S」として社内でも用いていますが、はたしてその言葉の定義は共通認識になっているでしょうか。
トヨタ生産方式では、
整理=必要なものと不要なものを区別し、不要なものは即刻処分する
整頓=必要なものを使いやすいようにならべること
清掃=汚れやほこりを十分取り去ること
清潔=整理、整頓、清掃の状態を守ること
これらが徹底できること。実行し続けること。まず自分自身から・・・(反省)。
「ジャストインタイム」のルーツがアメリカのスーパーマーケットにあったというのもこの本を読んで初めて知りました。
投稿者 山中 勧 : 12:06 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年8月18日
日本人の矜持
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「国家の品格」で有名な藤原正彦さんの対談集です。
「矜持」という言葉自体も日常的に使うことの少ない言葉ですが、今の日本人が忘れかけているもののひとつではないかと思います。
広辞苑によれば、
矜恃【きょうじ】
自分の能力を信じていだく誇り。自負。プライド。「矜持」とも書く。「横綱としての-」「-を保つ」
2年ほど前の7月、確か名古屋で開かれた日本青年会議所の会合(サマーコンファレンス)で藤原正彦さんの講演を聞く機会があり、それ以来氏の教育論に共感を覚えています。
数学者でありながら「小学校において重要なのは一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数」とおっしゃっていますが、まさにその通りだと思います。読書の大切さ、日本語の大切さ、日本人としての美意識の大切さ、武士道精神・・・。日本の素晴らしさ、誇り・・・戦後の教育に置き去りにされてきたことがあまりに大きいと思います。
乱読でも濫読でも、とにかくたくさん本を読むことで人間性、教養が養われ、全ての基礎になるのです。
私もそれなりにたくさんの本を読んでいるつもりですが、読みっぱなしということが多いのが反省点です。
たまにこうやってブログに読書メモを書くことで少しでも記録に(記憶に?)残せればいいなと思っています。
私が今回この本を読んで、参考になったことを少しメモしておきます(182頁、ビートたけしさんとの対談より)。
それは、数学界のノーベル賞と言われるフィールズ賞をとったスタンフォード大学の大天才のエピソードです。
その人は、どんな問題を見せられても、すぐに「Oh! It's so easy! 」(そんなの簡単だね!)というそうです。それで、たいてい解けないそうです。しかし、そう思わないと人間は脳みそが働かない。難しい問題をパッと出されると委縮する。だから、まず「Oh! It's so easy! 」で自分を勇気づけるのだそうです。天才でもそれが必要なんです。
天才でさえ、簡単だ!と言い聞かせないと能力を発揮できないのだから、普通の人はなおさらそう思わないとやっていけないでしょう。
自創経営のセミナーでも「難しい」という言葉をつかわないようにしようという話がありました。難しいと思ってしまうと手を付けない(やり始めない)のでいつまでたってもできないのです。そこで「難しい」という言葉を使わないで「やり遂げるのに時間がかかる」というように思うようにしようという話です。
簡単なこと=すぐできること、難しいこと=時間のかかること、ということなのです。
絶対出来ると信じて、時間がかかってもやり続ける、できるまでやる、やりとおす。
やる前から「そんなことできない」、「そんなこと無理だ」、「それは難しい」というようなことを言っていては進歩は止まります。
常にポジティブに、実行するときは楽観的に愚直にやり続ける姿勢、風土を社内にも作り上げていきたいと思っています。
投稿者 山中 勧 : 17:32 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年7月 7日
不都合な真実
アメリカ合衆国の元副大統領アル・ゴアさんの本です。映画化もされ話題になっている本ですが本日購入後パラパラと見ているうちに引き込まれあっという間に読んでしまいました。
地球の温暖化、二酸化炭素の排出権、京都議定書・・・。日本でも各地で起こっている異常気象(今日も熊本で大雨の被害が・・・)。頭では理解できているつもりでもどこか人ごとになっていたような気がします。実際に自分が災害に遭うまでは気付かないというのが大多数の人の現実ではないでしょうか。
私が小学生の頃は家にエアコンなどありませんでした。それでも涼しい風が通り、夏も苦労した記憶がありません。それから約30年。今では全ての部屋にエアコンがあり、エアコンを入れないと夜も眠れなくなりました。少しずつ変化する環境に「ゆでガエル」状態になっているのです。
私たちが生きている間はなんとか大丈夫かもしれません。でも子どもたちは?孫の世代は?ゆであがって死んでしまわないでしょうか?
でもそのたとえ話の中でゴアさんは言います。「『ゆでガエル』は最後には救出されました」
救出することができるのは今の人類全員です。国どうしの利害や政治の問題として人ごとにするのではなく一人ひとりができることをやっていかなければなりません。
車の移動を減らして電車やバスで移動する、白熱灯をやめて電球型蛍光灯にする、エアコンの設定温度を変える、いまあるものを長く使う、車を買い替えるときは燃費の良いものにする・・・。これらの積み重ねが我々の子孫が「ゆであがってしまう」のを防ぐことになるのです。
この本の中にはたくさんの実例の写真が掲載されています。永久凍土が溶けて崩れた建物、干上がった湖のなかの船、無くなってしまった氷河・・・。具体的なデータや図解、宇宙からの写真など。思わず人に伝えたくなる、気づきを与えていただいた一冊となりました。
伍魚福の取り組んでいる「経営品質プログラム」の中でも環境についての項目があります。冷房の設定温度を2度あげるとか、暖房の設定温度を2度下げるとか、パソコンのモニターを液晶に変えるなど「省エネ」についてのかけ声は今までもありましたが、環境のためというよりもコスト削減のためだったような気がします。会社としても真剣に環境について考えなければなりません。
追記
映画「不都合な真実」のホームページがあります。
http://www.futsugou.jp/

予告編だけでも見る価値大です。
投稿者 山中 勧 : 20:13 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年6月17日
カンブリア宮殿
テレビ東京で放映中の日経スペシャル「カンブリア宮殿」という番組の本です。
この番組はHDDレコーダーに毎週予約して見ています。いろんな経営者の方がゲストとして招かれ、村上龍さん、小池栄子さんからインタビューされるというつくりになっています。
その中から選りすぐりの22名の経営者の話と、村上龍さんのコメントを再編集した本がこれです。
帯にもありますが、「良い経営者」という表現に惹かれます。
「優れた経営者」、「ベンチャー経営者」、「改革を成し遂げた経営者」・・・「経営者」についての形容詞はいろいろあります。
世間の話題にのぼる経営者は大概目を見張るような業績を上げた会社ですが、スポットがあたる経営者はほんの一握りです。
日本には会社が約153万社(2004年の総務省統計局「平成16年事業所・企業統計調査」による)ありますから、社長も153万人。このうち従業員50名を超える企業はたったの86,598社です。
伍魚福は、「良い会社」を目指したいと考えていますが、それ以前に一人の「良い経営者」であらねばとならないと感じました。今の伍魚福にとって「良い経営者」とはどんな経営者なのか?今後私自身のキーワードとしていきたいと思います。
さて、村上龍さんの「まえがき」によれば、良い経営者にはいくつかの共通の資質があるといいます。
最も基本的なものが「明るい」ということ。では「明るい」とはどういうことか?村上さんは「いっしょにいてイヤじゃない」ということに尽きるといいます。別の表現では「これといった用事がなくてもぜひまた会いたい」「機会があればまた会ってみたい」と思わせる何かを持っているということ。
・・・全く同感です。そして最後にまとめて村上さんはこういいます。
「威張っている経営者」など一人もいない。現代の優れた経営者は、常に危機意識を持ち、謙虚で、現場に足を運ぶこととコミュニケーションを何よりも大切にしていて、そして明るい。
私も経営者の一人としてかくありたいと考えます。
投稿者 山中 勧 : 14:42 | コメント (0) | トラックバック (0)
2007年5月13日
コーポレートブランディング
神戸大学大学院教授の石井淳蔵先生の共著書です。
石井先生には、財団法人神戸ファッション協会の「ブランディング研究会」でコーディネータとしてお世話になっています。先日の勉強会で紹介いただいた小説仕立てのB to Bブランディングの本です。
普通「ブランド」という場合、B to Cのビジネスに関わることが多いですが実はB to Bのビジネスにおいても重要であるということがわかりやすく書かれています。
実務担当者が案を作り、決裁者の決裁を仰ぐことが通常のB to Bビジネスのパターンですが、候補企業の選択や、決裁をされる場合はブランドイメージの影響を受けやすいのです。
伍魚福という会社はお得意先にどのように受け止められているでしょうか?
我々はお得意先にどういう会社だと思ってもらいたいのか?我々の事業の定義は何か?「自分たちは、誰に(Who)、どのような価値を(What)、どのようなやりかたで(How)提供するのか?」今後の社内の議論ではっきりさせていきたいと思います。
投稿者 山中 勧 : 21:02 | コメント (2) | トラックバック (0)
2006年10月11日
「攘夷」と「護憲」(井沢元彦著)
「逆説の日本史」シリーズで有名な井沢元彦さんの著作です。
我々の世代というか、戦後の教育では現代史を全く習いません。
憲法とは何か?私も法学部の学生として憲法の授業をとりましたが、その成立の経緯などについては最近本を読んで勉強しました。
本当に日本はこのままでいいのか?憲法改正は必要か?
銀行の頭取が「うちの銀行は非武装中立だ。だから鍵をかけなくても強盗に襲われることはない」と言ったとするならばどう思いますか?
一連の井沢元彦さんの著作を読んでびっくりしたことを思い出します。
その後、日本青年会議所のセミナーで井沢元彦さんや、渡部昇一さん、石破茂さんなどの話を聞いたり、いろんな本を読んだりして勉強するうちに私は改憲論者となりました。
もちろん戦争を美化したりするつもりはありません。
この本では、幕末の尊皇攘夷論と現代の護憲、非武装中立論などを比較し、日本人の考え方の欠陥を指摘されています。自分たちは幕末の幕府の役人の対応を笑えるのか?自分がその立場だったらどう出来たのか?「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を神戸商科大学(現兵庫県立大学)の三木信一元学長(故人)から教えていただいたことがあります。人類は歴史に学ぶことが出来ず、同じ過ちを繰り返すのが常です。
そういえば、「ローマ人の物語」(塩野七生著)で紀元前のローマの歴史を見ても今と人間の営みは全然変わらないのだと強く思ったことがあります。キリスト教もイスラム教も誕生していないため、宗教の対立もなく、今よりもっとましな世の中だったのかもしれません。
投稿者 山中 勧 : 16:35 | コメント (0) | トラックバック (0)





